本日の酒とツマミ
いつも月イチくらいのペースで、ネットでワインセットを取り寄せているのであるが、ここ二回ほどはフランス産ボルドー物が続いて、いずれもハズレなしの品揃えだったので、今回もその線で行こうかと思っていたところ、秘書殿が「こんなのあるけど、どう?」
といって候補に挙げてくれたのが、今回のモルドバ産である。
「モルドバ」って聞いたコトあるけど、それドコよ?
ってカンジである。
ワインの産地としても全くの無知識であったのだが、ウクライナ、ルーマニアに接して存在するモルドバ共和国は、意外にもフランス、ドイツ、イタリアなどの名だたるワイン産地の起源で、世界最古のワイン生産地の一つなのだそうである。
各国王室御用達というコトでもあるらしい。
そして、このアスコーニというワイナリーは、フランスのボルドーとブルゴーニュという銘醸地の両方の特性を併せ持つような立地だというのである。
ここまで解説を読むと、もう、試さずにはいられないと、いうモノである。
届いた5本セットのうち、2009'物のメルローは同じものが2本入っていたので、先ずはコレから飲んでみることにした。
解説では、ボルドー物に酷似していて、しかも既に熟成が飲み頃に達しているくらいの円やかさがこの年代と価格で味わえる、というコトである。
さて、実際飲んでみると・・・・・。
色合いは、正にボルドーを彷彿とさせる、深く濃く、しかし澄明な美しいルビー色で、ため息が出る。
香りは、強く深く、華やかでありつつも、フルーティーな爽やかさも含まれている。
一口含むと、ナルホド、確かにボルドー物をすぐに連想させるが、コクと深みがあるのに、渋みがとても円やかでこなれていて、よく熟成している年代物の様である。
コレは予想以上に素晴らしい。
この価格で、この味が楽しめるとは、ちょっとビックリである。
喉越しも滑らかで、スルスルと入っていくので、油断をするとすぐに1本開けてしまいそうである。
今回のツマミは、タコさんネ。
赤といえば肉系にいきがちではあるが、ワインの味を見るのがメインの場合、赤でもタコは最適なのである。
魚のような臭いの強さはないし、肉ほど味も強くなく、タンパクでアッサリしているので、ワインの味を見るのには赤でも実に具合が良いのである。
刺身用のタコをできるだけ薄くスライスして、やはり薄くスライスした玉ねぎを真ん中に盛って、刻んだ大葉を散らす。
最後に、オリーブオイルにガーリック、鷹の爪、ブラックペッパー、クレイジー・ソルトを加えて熱々にしたのをジュワーッとタコに回し掛けする。
お好みでバルサミコを一回し垂らす。
スライス・オニオンとタコを一緒にヤルと、実に爽やかで箸も進むし、ワインも進むのである。
付け合せにピクルスを添えておくと、舌を更新できて更に良い。
昨日はこの様にして、モルドバ産の赤を堪能したことである。
ひょっとすると、個人的にはボルドーよりもモルドバかも・・・・。
モルドバ・ワイン、コレは買いでっせ!!。
・・・・っで、今朝の朝飲みは、やっぱりコレね。
今日は45°のジン・ベースで仕立てた「血まみれマリコ」ちゃん。
これからの季節、朝飲みはこの爽やかで優しいブラッディ・マリーを、アルコール・ベースをアレンジしながら楽しむのに最適である。
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